CEOは「倫理と審美、あれば運」を備えると良い
株式会社ジパング・ペイメントの張綜哲です。
先日、大変印象的なツイートを見つけたのでご紹介しようとおもいます。
前職の末期、編集としてではなくスタートアップ経営者としてイベントに呼ばれたことが何度かあって、そうなると質疑応答でだいたい同じ質問が出る。「ビジネスで成功する秘訣を教えてください」というやつだ。私は毎回「倫理と審美、あれば運」と答えていた。こう言うと会場は毎回似たような感情で→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
びしゃびしゃに浸される。「こっちは綺麗ごと聞きに来たじゃねえんだよ、本音を言え本音を」って。でもこれは綺麗ごとでも建前でもない、ガチガチの本音なのだった。わかるよ、みんなが聞きたいのは「人生やったもん勝ち」「死ぬこと以外かすり傷」「顰蹙は金を出してでも買え」みたいなやつでしょ。→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
目先の10万100万ほしいのなら、それでもいいです。芸能クソまとめでも炎上YouTuberでも情報商材でも自己啓発オンラインサロンでもやればいい。だけど、いてまえやったれの精神でゲスな仕事に手を出したところで、大半の人は小銭しか手にできないよ。そりゃ例外はある。ヨザーさんだってヒカルだって→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
めちゃくちゃ稼いでるじゃないか、ごもっとも。ああいう人たちはエグくて目立つから、ああいうのが稼ぐための王道なのだと思ってしまう人が大量発生するのは仕方ないのかもしれない。だけどオレオレ詐欺でも鋼線ドロでも、もうちょっとマイルドに闇カジノでも管理売春でもプッシャーでもゴト師でも→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
いい、機会があったら一定期間観察してみてほしい。ああいうの、儲かりそうなイメージあるけど、ゲスい世界ってゲスければゲスいほどコンペティティブで旬は短く、自分が儲けるサイドの人間になれる確率は低くなっていく。それはメディアやITの世界でも実は一緒で、検索結果を汚そうが知ったことか、→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
ネット全体の利便性を損なおうが他人が路頭に迷おうが知るか、いてまえ精神でヒット&アウェイじゃ、ってクソみたいな商売に手を出した人のほとんどは、たいして儲けられないまま退場していった。あいつら世界をゴミまみれにしただけ。かたや稼いでる人の多くに共通していたのは、静かで目立たなくて→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
そして方向性はさまざまだけど仕事で社会を善くしようと思っていることなのだった。また、商売でみっともないことはしないように心がけるだけの美意識を備えていた。稼ぐための条件と世間で思われていること、手段を選ばずエゲツなく他人の迷惑顧みず、のほとんど真逆のことをしていたのだった。→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
なぜか。社会は、社会を悪くしようと企んでいる人間に富を流入させたくないと考えている。社会は、社会を善くしようとしている人間の後押しをしたいと思っている。また社会は、みっともない人間が成功者になることを好まない。この世に社会なんて人格はないのだけれど、そういう集合状意識は、ある。→
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
申し訳ないけれど私は、おおかたの人より欲深い。ごうつくばりだ。小銭じゃイヤなのだ。なるべく長く飴を舐めていたい。その私が言うビジネスの秘訣が「倫理と審美、あれば運」なのだった。本当のことはいつも裏側に隠されてると思い込んでいる人は多いけど、意外とそうでもないよ、ってお話でした。
— ROOTSY (@rootsy) 2019年6月8日
経営者は、社会にプラスになるような倫理観と、みっともない経営をしないための審美観、そして、できれば幸運を身につけるべし、というお話でした。
特にこのツイートをつうじて最近「みっともない」という言葉があまり使われなくなった、みんな成り振り構わなくなった、と気づかされました。経営というのは人様のためになることを極めるべきである、という点からも、このツイートは心に刻んでおきたいです。
(ちなみに蛇足ですが、興味深いことに、倫理は英語でethics、審美はestheticsと、似ているのです)